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(明石ハッピー)

明石焼き
ミヤちゃん

一体、誰が考えたんやろ?

ふと、思った梅雨の夜

気になる!
探索しよう!
ということで、、、

明石市立図書館へ!


パピオス4階の明石市立図書館へ

ミヤちゃん

歴史を調べるならWEBよりも間違いなくに図書館です。

※あなた、WEB会社の経営者さんですよねー?ってツッコミはなしで笑


ふるさと資料コーナー発見!



明石焼きに関する書籍を発見
「たこ焼きのルーツは玉子焼・向井流玉子焼、秘伝探求」小野政種

ミヤちゃん

明石焼きに関する書籍はこの1冊だけ。明石焼きではなく玉子焼と書いていました。

めっちゃ貴重な情報ー!
WEBには載っていない情報ー!
ありがとう!図書館ー!

貴重な書籍を
パラパラとめくると、、



明石焼きは大正8年ごろ、向井清太郎さんが考案したと記してありました。そしてご夫婦で大観橋の左岸あたりで屋台店を始められたと。

ミヤちゃん

大観橋なのでこのあたり!

ミヤちゃん

ココが明石焼き、
発祥の地、聖地。

向井清太郎さんご夫婦が屋台店を開店された場所。

余談

諸説には江戸時代の末期から「明石玉」という模造珊瑚珠の製造が盛んで、かんざしなどの装飾品に用いられていました。作るときに玉子の白身を使用するので黄身だけが大量に残っていました。その残った黄身を利用しようと明石焼きが考案されたと言われていますがもし黄身だけで生地を作って焼くときっと固くパサパサであのフワフワ食感は出ないでしょうね。白身あってのフワフワ食感なので僕的には向井清太郎さんが考案したのかなと思います。



明石焼きの語源は玉子焼きだった。その謎に迫る!

明石焼き?
玉子焼き?



ミヤちゃん

どっちやねん!

そんな疑問ありませんか?

はじまりは玉子焼きだった!



当時、玉子はかなり高価な食材。その玉子を少しでも安く食べさせてあげたいということで出汁を加え、メリケン粉ではなく浮き粉も混ぜて出来たのが向井清太郎さんが考案したこのフワフワ食感の玉子焼き。そして蛸はもちろん明石産。今は茹で蛸ですが当時はさらに干して旨みを凝縮させたみたいです。そして明石の地に玉子焼き店が増えていく中でいつの間にか玉子焼きではなく明石焼きとして全国に知られるようになっていたようです。

浮き粉

小麦粉のでんぷんを抽出して精製した粉。小麦粉のたんぱく質が除かれており、片栗粉のような質感が出る。明石焼きや、卵焼きのふんわりした感じを出すのに用いられています。




ミヤちゃん

今でこそ当たり前に食べている玉子。
当時は高価な食材だったんですね。今はありがたい時代だなって感じます。


そしてある方との
お話で衝撃が走りました。

なんと当時は
出汁をつけない!
1個~バラ売り!
スタイルだった!



ミヤちゃん

マっジでーーーーーー!


玉子焼きの歴史を教えてくださったのが「明石焼き・よこ井」の横井孝子さんです。

「明石焼き・よこ井」は向井清太郎さんが考案した玉子焼きを伝承しているたった1店舗しかない名店です。今なお玉子焼きを焼き続けているのが横井孝子さんです。ではなぜ「明石焼き・よこ井」が向井清太郎さんの味を伝承しているのか?

そこにはちょっとした
ドラマがありました。

元祖玉子焼きを伝承する「明石焼専門・よこ井」

なぜ「明石焼き・よこ井」が向井清太郎さんの考案した玉子焼きの味を伝承しているのか?

「明石焼き・よこ井」

店内は歴史を感じる雰囲気です。

カウンター3席、テーブル4つです。

明石焼きとタコ焼きのちがい


ミヤちゃん

なるほど~たしかに!

そして気になる一文が・・


ミヤちゃん

冷めた方が美味しくなります?


どういうこと?

伝承の味

横井孝子さんのお父さん(金之助さん)はタクシー会社を経営されていて、向井清太郎さんの元祖玉子焼きが好きで常連として仲がとても良かったそうです。

あるとき、経営に失敗した友人が金之助氏さんに「屋台経営はお金がかからない(安い)。 明石焼きの屋台を作ってやりなおしたい。 向井のレシピを聞いてもらえないだろうか?」と相談があったそうです。

そして金之助さんは向井清太郎さんに相談すると向井さんはまさか本当に屋台をするわけないと思ったのか材料の種類や配合のメモを渡してくれたそうです。

その後、タクシー会社を辞めた金之助さんが玉子焼き店を始めることにしました。

するとその時に偶然にも仏壇の引き出しから向井清太郎さんの伝承レシピが出てきたそうです。その伝承の味、元祖玉子焼きをお父さん(金之助さん)から孝子さんは受け継ぎ今も焼き続けています。

「焼いているとこ見ますか?」
声を掛けて頂きました♪


ミヤちゃん

すごい!
流れるような手捌き。

熟練の技に感動しました。

そして元祖玉子焼きです!


ミヤちゃん

アツアツでフワフワ♪

ではいただきます!
めっちゃ美味しいーーーーーー!

生地の中にある
玉子と出汁の甘味が
口の中でジューワーっと
広がっていくんです。

ミヤちゃん

あかん、箸が止まらへん(笑)

ごちそう様でした。




あっ




ミヤちゃん

やってもうた!!
忘れていました。



コレ
↓ ↓

当店の明石焼は、
冷めた方が美味しく
なります。


ということで



2皿目を注文(笑)

冷めるまで孝子さんと玉子焼きや
明石の話で大盛り上がり♪



日本コナモン協会の熊谷真菜さんの書籍「たこやき」を教えてもらいました♪その本にはよこ井の歴史も書かれていました。即購入ー笑

昭和初期の明石の写真

左端が孝子さんのお父さん・金之助さんです。昔のタクシーはめっちゃかっこいい!

そして孝子さんです。


ミヤちゃん

えっ!
本当ですか?

初めて知った事実。



昔は、、、
出汁はなかった!


玉子焼きの歴史

元祖玉子焼きが売り始められた頃はすぐに食べられるように作り置きでバラ売りだったそうです。

今でいうとミスタードーナッツのようなファーストフード感覚だったのかな。だから冷めても固くならないように浮き粉を混ぜたのは画期的なアイデアだったはずです。

だから玉子焼きはアツアツではなく冷めた状態。そして今でこそ当たり前の出汁はこの当時はありませんでした。

その後、向井さんが移転したお店でバラ売りから現在のような皿売りがはじまり、その時に出汁が登場するんです。でもなんと冷たい出汁だったんです!


冷たい出汁の理由

皿売りをはじめた当時、焼きたての玉子焼きを急いで口に入れて火傷する人が多発したそうです(汗)。そこで登場したのが冷たい出汁。

よこ井にもあります。

この冷たい出汁を潜らせてアツアツの玉子焼きを少し冷まして食べる。これが出汁をつけるスタイルの始まりだったんです。

今でこそ「出汁をつけて食べる=明石焼き」そんなイメージがありますが主役は玉子焼き。
出汁がなくても美味しいのが元祖玉子焼き。しかも、、



冷めたら
また違う美味しさが!


アツアツの時は
フワッフワな食感と玉子の香り。
冷めた時は
もっちり食感と凝縮した旨味。

ミヤちゃん

この食感は元祖玉子焼きしか味わえないんでしょうね。

そしてその元祖玉子焼きを伝承しているのが「明石焼き・よこ井」さん。素朴だけどどこか懐かしくホッとすると元祖玉子焼きが大好きになりました。


「出汁をつけて食べる=明石焼き」だとずっと思っていたのですが今回、調べていく中で向井清太郎さんの想いから誕生した玉子焼き、そしてその味を継承しているよこ井さん。本当に素晴らしい歴史があって感動しました。そしてお伝えできることに感謝しています。そして何より横井孝子さん、初めて伺ったにも関わらずいろいろお話を聞かせて頂きありがとうございました。




「明石焼き・よこ井」

価格 10個500円
お持ち帰りの場合、出汁はつきません。
(食べるときには冷めているので♪)
電話番号 078-913-0068
営業時間 10:00~17:30
定休日 木曜日(祝日の場合は営業)

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